8.19.2013

無痛分娩 - 日本で普及率が低い訳 -

無痛分娩を行っている都内の病院を片っ端から探して、リスト化してみた。

人に「ぜったい無痛で産む〜」というと、「え、それどうかと思うー」的な顔する人もいるけど、、ちょっと待って!?
「無痛」と言っても私が言っているのは「和痛」ね!?
全身麻酔をかけて? 意識無い中? 薬の力でお産をする? NO!NO!NO!
和痛分娩はお産時の痛みをやわらげる出産法で、ヨーロッパでは常識。

誤解されること多いから、色々なサイトから情報を集めて私なりに以下、まとめてみました。

局部麻酔にも色々あって、、部分的に麻酔がかかる局所麻酔で、最もポピュラーな
硬膜外麻酔(こうまくがいますい)は、子宮口が4~5cm開いてから麻酔を注入。局部麻酔だから、産声も聞こえる。
背中にカテーテルを刺して、子宮収縮、運動能力を妨げず、痛みだけをとるから、手足を動かすことも出来る。
しかも血液に麻酔液が入るわけじゃないから、赤ちゃんへの影響もほとんどなし。

一方、会陰部神経麻酔(えいんぶしんけいますいは、お産が進み、
赤ちゃんの頭が産道を出る直前(痛み絶頂時)に、会陰部に麻酔液を注射するから
麻酔をかけるまでは普通の陣痛と同じように痛い。
でも、麻酔が効くのは産道の出口付近だけなので、ママや赤ちゃんへの影響はまずない。

痛みを抑えるという意味では、脊椎麻酔(せきついますい)というのが一番効果有り。
だけど、運動機能が麻痺し、陣痛が弱くなるため、赤ちゃんを取り出すのに吸引分娩を行なわなければならない。

…と、無痛分娩の部分麻酔だけでも色々ある。
日本では、「お腹を痛めた我が子」なんて言ってみたり、産みの苦しみを美徳とする話をよく聞くけれど、、。

時代の進化ととともに今まで助からなかった命も助かるようになり、
これまで苦痛を伴っていた治療もより安全で効果のある別の治療法が見つかったりと、、
医療技術が発達しているのに、なぜお産の痛みには耐えなければいけないのか、私にとっては全く意味不明なのです、、
痛みを感じた分愛情がわくだなんて、、フランスでは90%以上が無痛で産んでいて、、
じゃあ、帝王切開の人はどおなの?父親の愛情は母親より強くなることは無いの??
と、聞きたい訳です。

じゃあ、なんで日本でそんなに普及していないんだと思う?とよく言われますが、単純なことです。
イギリス、フランス、アメリカ、それら諸外国では、産科医療の「集約化」が進んでいて、
産科医や小児科医、産科専門の麻酔科医が、十分確保されているセンター病院で分娩するのが一般的なんです。
つまり、無痛分娩の際の麻酔を管理するのは、専門の麻酔科医なので、その麻酔医が日本には足りていないという、、
ただそれだけのことなのです。
さらに、日本では産科麻酔のトレーニングを受けられる機関やシステムがほとんどなく、
産科麻酔に興味を持っていても実際にトレーニングを受けることは大変難しいらしいのです、、
そのため産科麻酔のトレーニングを受けた麻酔科医は非常に少ない=つまり、無痛で産める産院が少ない。ということです。

という訳で!そのリストの中から
24時間体制で専門の麻酔医がいる、アットホームで、そこまで高額ではないクリニックを見つけた!!
人気が高いらしく妊娠14週までに、分娩予約・入院申込書の提出と、入院申込金を納めなければならないらしい…激戦w
ので、早速来週いってみよう♡と思う!